【今回のテーマ】
モロー反射
【知ってますか?】
赤ちゃんがびっくりした時に両手を広げる、あの動き。
「モロー反射」 といいます! 実はアレには 意味があるのです!
【モロー反射とは】
赤ちゃんが急な音や動きに驚いたとき、
両手を広げたり体を引き締めるような動きを見せます。
これが「モロー反射」と呼ばれる生まれつきの反応です。
【モロー反射の役割とは】
赤ちゃんが危険を感じたときに身を守るための
「防御反応」となります。
例えば、
突然の大きな音や姿勢の変化に対する自然な反応です。
新生児の神経系が正常に働いているかを確認する
大事なサインでもあります!
【いつ消失するの?】
通常、モロー反射は生後3~6ヶ月頃に自然と消えていきます。
この頃になると、赤ちゃんの脳と神経系が成長し、
反射的な動きから自発的な動きへと変わっていきます。
例)
● 反射的
大人の指を赤ちゃんの手のひらに置くと、
無意識にぎゅっと握ります(把握反射)
●自発的
目の前にあるお気に入りのおもちゃを見つけて、
自分の意思で手を伸ばして掴む。
【消失しない場合】
・中枢神経系の未発達
脳や神経系の発達が遅れている場合、
モロー反射が長く残ることがあります。
・感覚統合の問題
感覚刺激に対する過剰反応(音や動きに敏感すぎる場合)が
関与している可能性があります。
・運動発達の遅れ
運動能力や姿勢制御が未熟な場合、
モロー反射が消えず、他の動きに影響を及ぼす場合があります。
【残ることのデメリット】
・日常生活の不便 音や動きに過剰反応しやすく、
大きな音で不安やストレスを引き起こします。
・運動発達の遅れ 体のコントロールが妨げられ、
転倒や歩行の遅れ、ハイハイが難しくなる可能性があります。
・姿勢や動作の問題 手足や体幹の動きが不安定になり、
スムーズな動作が難しくなる場合があります。
【まとめ】
モロー反射が残る場合には、感覚統合を整える遊びや
体幹を強化する運動が必要です。
例えば、ゆっくりした揺れやバランスボールを使った活動が有効です