【今回のテーマ】
ボール遊びが苦手
【はじめに】
ボール遊びは「動作」として難易度が高く、
苦手意識があるお子さんがおられます。
その理由として、身体の発達段階や感覚が
影響していることがあります。
この投稿では、ボール遊びが苦手な原因とその克服方法を紹介します!
【ボール遊びが苦手な理由】
〈視覚と運動の協調性の未熟さ(視覚運動協応)〉
視線で追う、動きに合わせて手足を動かすなどの
協調性が未発達な場合があります。
〈感覚過敏〉
ボールの音や衝撃が強い刺激と感じられ、
恐怖や不快感を抱くことがあります。
〈 運動プランニングの課題〉
「どう動けばいいか」がわからず、
体を適切に動かす計画を
立てられない場合があります。
経験不足による自己効力感の低下
過去の失敗経験が積み重なり、
「自分には無理」という思い込みを形成していることも。
【支援アプローチ①】
〈段階的な環境設定〉
安全性の確保:柔らかいボールや短い距離から始める。
成功しやすい状況を作る:転がし遊びや、大きなボール遊びからスタート。
【支援アプローチ②】
〈視覚運動協応の促進〉
ボールを追う練習(斜め坂でボールを転がすなど)
手を使わず、体で受け止める練習も有効。
【支援アプローチ③】
〈感覚過敏への配慮〉
ボールを手や足に当てて触感に慣れる遊びを取り入れる。
「押す」「転がす」など、ボールの操作を積極的に経験させる。
〈 運動プランニングの強化〉
シンプルな指示で動きを具体化する
(例:飛んできたボールを右手に当てるなど)
【おすすめの運動遊び】
1. ボーリング
ボールを直線に転がして的に当てる。
まずは短い距離から成功体験を積む。
2. ボール抱っこ・おんぶ運び
ボールを抱っこ・おんぶしながら障害物を避けるコース。
感触や大きさが把握できます。
【まとめ】
ボール遊びが苦手な子は「投げる、捕る」という
練習を続けるのではなく、 まずはボールに慣れることや
転がすなど出来ることからはじめましょう!